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※「創造農村ワークショップ」は2021年度で終了
2014.08.29
創造都市政策セミナー
創造都市政策セミナー in 札幌市 「芸術祭と創造都市」
文化庁 平成 26 年度文化芸術創造都市推進事業
創造都市政策セミナー「芸術祭と創造都市」
日 程: 8 月 8 日(金) 14:30~18:00
テーマ: 「芸術祭と創造都市」
主 催: 文化庁、創造都市ネットワーク日本(CCNJ) 共催:札幌市
会 場: 北海道大学構内 ファカルティハウス「エンレイソウ」
参加者数:約100名
<基調講演 講師>
青柳 正規氏(文化庁長官)
北川 フラム氏(株式会社アートフロントギャラリー代表取締役会長/公益財団法人福武財団常任理事)
<モデレーター>
佐々木 雅幸氏(同志社大学経済学部特別客員教授/文化庁文化芸術創造都市振興室室長)
<パネリスト>
田邊 俊一氏(横浜市文化観光局創造都市推進課トリエンナーレ係長)
山出 淳也氏(NPO法人 BEPPU PROJECT代表理事/アーティスト)
酒井 裕司氏(札幌市市長政策室創造都市推進担当部長)
まず、はじめに青柳文化庁長官より、主催の挨拶とともに、地方の地域おこしがいかに日本社会全体にとって重要であるかを主題として、金沢市などの具体例を添えながら創造都市の取組に関する基調講演が行なわれました。その後、開催地である札幌市上田市長より、挨拶が行われ、「芸術祭の期間中に創造都市の政策セミナーという企画が、こうして札幌で持たれるということになり本当に嬉しく思ってございます。資源収奪的な経済から創造的な経済へ私達が歩んでいく長い一歩にできればと述べられました。
次に、北川 フラム氏より「芸術祭と創造都市」と題して、越後妻有(新潟県十日町市・津南市)で開催されている大地の芸術祭における、芸術祭が地域に起こし得る影響や効果について解説されました。生活実感の持てる「集落」という単位にこだわることで、その土地での生き方暮らし方に焦点をあてることの重要さ、東アジアとしての連携の可能性について取組の写真を交えながら語られ、過去20年に渡るノウハウと情熱がこもった実例の数々に参加者も集中して耳を傾けていました。
次のプログラム「パネルディスカッション」では、パネリストがそれぞれのまちでの「芸術祭」について、紹介を行いました。
最初に田邊 俊一氏(横浜市文化観光局創造都市推進課トリエンナーレ係長)が、創造都市政策のリーディングプロジェクトとして位置づけられている「横浜トリエンナーレ」について紹介しました。2001年の初開催から、今年度までを振り返り、運営体制、資金面などの様々な課題をどのようにクリアしてきたのか、政策としての展開の仕方について解説されました。
次に、パネリストでは唯一の民間関係者として、温泉で有名な大分県別府市から駆けつけられた、山出 淳也氏(NPO法人 BEPPU PROJECT代表理事/アーティスト)によって、民間の力で展開してきた別府での「アート×まちづくり」について紹介いただきました。芸術祭をはじめ、大分県としてのブランディングプロジェクトや、商店街近くの高架下スペースの活用によるアーティスト支援など、地域の住民たちと作り上げてきたプロジェクトによって生まれたまちの変化について言及されました。
最後に、開催地・札幌市より、札幌市が進めてきた「国際芸術祭と創造都市さっぽろ」として、創造都市さっぽろの経緯、ユネスコ創造都市ネットワークについて、そして、札幌国際芸術祭2014について紹介されました。創造都市を軸に多くの有識者・市民の声を取り入れながら進めてきた政策が、札幌での芸術祭に繋がるまでの経緯を解説されました。
それぞれの発表の後、モデレーターの佐々木 雅幸氏(同志社大学経済学部特別客員教授/文化庁文化芸術創造都市振興室室長)とともに、それぞれの取組の課題や、取組にかける情熱の源泉とは?など、現場の情熱を垣間見ることのできる意見が交わされ、「来年の創造都市政策セミナーはぜひ大分で!」という宣言まで飛び出しました。最後に、青柳文化庁長官より、文化庁としても応援続けていくというお言葉をいただき、閉会しました。
※シンポジウム当日の視察ツアーでは、札幌国際芸術祭の視察が行われました。
CCNJ政策セミナーin札幌市 議事全文はこちらからご覧下さい。