アジェンダ
平成23年度創造都市ネットワーク会議アジェンダ
創造都市ネットワーク日本の設立に向けて
世界的な金融危機の連鎖と未曾有の大震災の中で、閉塞感の漂う日本社会を創造的に復興・再生することが、今、緊急に求められている。 こうした中で、文化芸術の持つ創造性を、新産業の創生や雇用創出、教育改革など多面的に活かした都市と田園再生の試み、すなわち、創造都市や創造農村をめざす多様な取り組みが着実に広がり、全国的な連携に向けて大きく動き始めている。 一方、目を世界に転じると、ユネスコが提唱した創造都市ネットワークが欧州、北米から、アジアに広がりを見せており、多様な文化創造産業の振興により、人間発展と社会包摂をめざした都市のグローバルな連携が広がっている。 これらの国内外の創造都市に向かう流れを、より広く、より大きくしていくために相互の交流・連携を促進するプラットフォームとして、以下の内容から成る「創造都市ネットワーク日本」の設立が緊要となっている。
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1.創造都市ネットワーク日本は、創造都市をめざして、NPOや経済団体、専門家、市民と連携した取り組みを進める自治体が基本的な構成員となり、創造都市サミット(首長会合)やネットワーク会議等を開催する。
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2.創造都市の持続的展開にとって重要となる、自治体職員やNPOなどの担い手の研修や人材育成、更には国内外の創造都市政策に関する情報収集や調査研究を行い、新たに取り組みを始める自治体に対する支援を行う。
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3.海外の創造都市との交流や、ユネスコなど国際的ネットワークとの連携を積極的に推し進め、とりわけ、平和で共生的な東アジアにおける創造都市の連携に貢献する。
本会議に参加した私たちは、早期の「創造都市ネットワーク日本」設立に心から賛同し、積極的な参画を決意するものである。
2012年2月4日
創造都市ネットワーク会議参加者一同