美唄市
- 安田侃彫刻美術館アルテピアッツァ美唄のギャラリーは、木造廃校舎の2階を活用し、彫刻作品を展示しています。1階は市立幼稚園です。
美唄市は、北海道のほぼ中央部、札幌市と旭川市の中間に位置し,東部の丘陵地帯から西部の石狩川に至る平野地帯に広がる人口約2万4千人の農工調和の取れた生産都市。
東部の丘陵地帯にはかつて炭鉱産業が栄え,戦後の日本の復興に大きな役割を果たした歴史があり,西部の平野地帯は稲作を中心とした穀倉地帯で優良米の一大生産地で,一部にはラムサール条約登録湿地の宮島沼などの湖沼と周辺緑地が残され,マガンやハクチョウなど渡り鳥の貴重な休息地となっているほか,市の中央部を南北に縦貫する国道12号線は,美唄市から滝川市までの29.2キロメートルの区間が長さ日本一の直線道路となっている。
また、市内には、北海道開拓時代の歴史的建物や炭鉱全盛期の産業遺構なども大切に保存・活用されているほか,気候や自然環境など地域の特性を生かした取組が行われている。
主な創造都市(農村)の取組紹介
●安田侃彫刻美術館アルテピアッツァ美唄
廃校になった小学校を活用し,美唄市出身の彫刻家安田侃(やすだかん)氏と美唄市の協働で平成4年にオープンした。自然と彫刻とが調和する野外彫刻公園であり,入場料を取らないユニークな彫刻公園として,市民はもとより共感する多くの人々に支えられている。作品は,自然との調和というテーマどおり,自由に手で触れることができる。
●宮島沼
平成14年に国際的に重要な湿地としてラムサール条約に登録された。秋と春,マガンやコハクチョウといった渡り鳥の渡来地として著名な沼で、石狩川流域に広がる大湿原の一部。平成19年3月,環境省により宮島沼水鳥・湿地センターが整備され,観察や学習の場として活用されている。
●炭鉱メモリアル森林公園
昭和47年に旧三菱炭鉱跡地に造られ美唄の石炭の歴史を伝えている。高さ約20メートルの竪坑櫓や電気関係を管理する開閉所,石炭を貯蔵する原炭ポケットの一部を保存し,往時の姿を今に伝える貴重な公園となっており,当時の炭鉱・美唄を偲ばせるものとなっている。平成19年11月に経済産業省が指定する「近代化産業遺産」に選定された。
●雪冷房
豪雪地である美唄市では,雪を保存し夏の暑い時期に冷熱エネルギーとして活用する取組が進んでいる。現在,賃貸マンションや老人福祉施設などの生活居住空間や米穀倉庫など農業施設の冷房に導入され稼働している。
●美唄サテライト・キャンパス
市民が地元で高等教育を受ける機会を創出し,多様な人材の育成を図り,活力あふれるまちづくりを進めるため,札幌市内の複数の大学と連携し,大学の授業に準じた内容の講座を開催するほか,地域の特性を活かした協働事業により学生と市民の交流を図っている。
- 竪坑櫓は、大正12年の完成で櫓部分は20メートル、深さは170メートル。上風坑と下風坑が対で保存されています。
- 石狩川に近い宮島沼には、毎年春と秋に6万羽のマガンが渡って来ますが、周辺農業との共存を図っています。