公益財団法人山本能楽堂
- 国登録有形文化財の山本能楽堂の能舞台。文化庁「重要建造物公開活用事業」のモデル事業として3年間の改修工事が行われた。
団体名
公益財団法人 山本能楽堂
組織
代表理事 山本旭彦(観世流能楽師) 常務理事 梅若玄祥(観世流能楽師) 理事: 柴田仁(大幸薬品株式会社取締役会長)、鳥井信吾(サントリーホールディングス株式会社取締役副会長)、野村明雄(大阪ガス株式会社代表取締役相談役)、平岡龍人(清風明育社理事長)、森本靖一郎(関西大学相談役)、山縣平蔵(株式会社ヤマガタ取締役会長) 監事: 春好崇樹(春好租税法事務所所長)
沿革
昭和2年 山本家・初代博之により現在地に山本能楽堂創設。 昭和20年 大阪大空襲の戦火にあい焼失 昭和25年 山本能楽堂を再建。 平成18年 大阪府教育委員会より、財団法人 山本能楽会の認可を受ける。 平成18年 文化審議会より「国登録文化財」登録を受ける。 平成23年内閣府より公益財団法人の認可を受け名称変更。
設立目的
能楽関係諸資料の収集、保存ならびに公開を行うとともに、観世流能楽の公演、伝承者の養成などを行い、能楽の振興と普及に努とめもって文化の振興に寄与すること
団体受賞歴
平成20年 パナソニック教育財団・心を育むフォーラム「奨励賞」 平成22年 第3回まちづくりゆめづくり奨励賞 平成23年 第42回博報賞、第4回まちづくりゆめづくり奨励賞 平成24年「関西元気文化圏賞」特別賞 平成24年 ティファニー財団伝統文化大賞 平成27年 国土交通大臣表彰「手作り郷土賞」 平成27年 日本水大賞「未来開拓賞」 平成28年 国際交流基金「地球市民賞」
主な創造都市(農村)の取組紹介
初心者のための上方伝統芸能ナイト公演
大阪に伝わる能、狂言、文楽、上方舞、落語、講談、浪曲、女道楽などの上方伝統芸能を貴重な地域資源として捉え直し、その魅力を発信することで大阪の文化度を上げ、住民のシビックプライドを構築するとともに大阪の観光集客につなげることで都市の活性化を目指す公演。伝統芸能という無形の文化遺産を次世代へとつなぎ、継承していくための事業。大阪商工会議所、大阪市、大阪観光局と協働で開催。
新作能「水の輪」プロジェクト
水の浄化をテーマに、子ども達と一緒に環境問題について考える新作能。水都・大阪の再生と、日本の豊かな水の保全を目的に、「水を大切にする気持ち」で世界を一つに結んでいく事業。
大阪で官民一体となって52日間開催された「水都大阪2009」の最終日を彩るイベントとして初演し、以後17回、国内外の各地で再演を繰り返し「水を大切にする気持ち」で世界を一つにつないできた。
汚れた川の水を、子どもたち扮する水鳥たちがきれいに掃除し、美しく甦らせ水の神様が再び現れ大阪の繁栄を寿ぐ物語。
水鳥たちに県境や国境はなく、水は絶えず世界を循環する。ボーダレスな時代に、国を超え、水環境の保全の大切さを、日本を代表する伝統芸能の力で訴える。
ストリートライブ能
大阪の美しい都市空間のあらゆる場所を劇場に変え、偶然その場に居合わせた不特定多数の方を対象に能の公演を実施。平成16年以来、これまで大阪府下の約100カ所で公演を実施してきた。(平成28年現在)。
能を実際に見たことがある人が、日本の人口の数%にも満たないことに危機感を覚え平成16年に活動を開始。これまでに、大阪府庁舎本館ロビー、大阪市役所前、国立国際美術館、ヒルトンプラザ、関西国際空港、JR大阪駅、大阪城船着場、八件家浜川の駅、東横堀川護岸、中大江公園、帝国ホテルロビー,エキスポシティなど、ありとあらゆる公共空間で能の公演を実施し、能のアウトリーチ活動を継続して実施している。
- 内閣官房からの委託により、東京オリンピック・パラリンピックの機運醸成の事業を実施(2016年11月)
- 1950年の大阪大空襲で戦災にあい、がれきの中から文化の復興を願い、地鎮祭を行う創設者・山本博之と関係者たち。