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尾道市

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国宝4件を含む394件(平成31年1月1日現在)の指定・登録文化財があり、中世から現代までが混在して生き続ける独特の景観を有しています。

自然の良港を持つ尾道は、中世・近世を通じて海外との貿易船や北前船、内海航行船の寄港地として繁栄をとげるなど各時代に豪商を生み、多くの神社仏閣の寄進造営が行われました。

尾道の歴史的旧市街地は、海を望む階段や坂道、路地越しに見える尾道水道、点在する寺院など、歴史を凝縮した景観に魅かれ、志賀直哉、林芙美子、小林和作をはじめ、多くの文人墨客が足跡を刻みました。

また、近年では数々の映像作品の舞台となり映画のまちとしても知られ、全長約70kmの海の道をサイクリングで満喫できるしまなみ海道をはじめとする新たな魅力と歴史・伝統に育まれた資源を活かし、他にはない魅力的な価値を持つまちづくりを推進しています。

瀬戸内海のほぼ中央に位置しており、平成の大合併により島嶼部から中山間地まで市域が拡大し、平成26年度には松江市と結ぶ中国やまなみ街道が全線開通、広域拠点としての機能は高まりつつあり、「瀬戸内の十字路」としての発展が大いに期待される都市です。

主な創造都市(農村)の取組紹介

尾道市では、官民連携して取り組んできた空き家再生の取り組みをはじめ、文化財や歴史的建造物の保存活用、そして独特な歴史的景観をドラマや映画の映像文化の振興が評価され、平成25年度文化庁長官表彰(文化芸術創造都市部門)を受賞しました。

尾道水道を臨む中心市街地は「坂のまち」とも言われる眺望景観をもつ地域ですが、坂道の階段や狭い路地などの地理的要因から空き家が目立つようになりました。深刻化する空き家問題対策として、尾道市では空き家バンク制度を設けNPO法人尾道空き家再生プロジェクトと協働して、空き家の再生や入居者の支援を積極的に取り組み、成果を上げてきました。

また、文化財が街並みに溶け込んだ固有の歴史的景観を保全活用していこうと、平成23年3月に尾道市歴史文化基本構想及び文化財保存活用計画を策定したほか、平成24年度からの10年間にわたる尾道市歴史的風致維持向上計画に取り組んでいます。その一つの成果として、平成27年度には「尾道水道が紡いだ中世からの箱庭的都市」、平成28年度には「日本最大の海賊の本拠地・芸予諸島~よみがえる村上海賊の記憶」が、日本遺産として認定されました。さらに平成30年度には「荒海を越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~」が追加認定され、全国最多の3つの日本遺産のまちとなりました。

こうした固有の文化的資源に恵まれたロケーションは、戦前から多くの映画やドラマ、CMに取り上げられてきました。尾道市では平成15年に尾道フィルムコミッションを設立し、市民と協働してエキストラ募集や撮影候補地との交渉などに積極的に取り組むことで、歴史的景観を活かしたまちづくりを推進しています。

西瀬戸自動車道(しまなみ海道)の起点であり、「瀬戸内の十字路」としての発展が期待されています。
国際的な大会も開かれ、多島美をロケーションに走るサイクリングは、愛好者だけでなく観光客にも気軽に楽しめます。

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