「篠山春日能について」
春日神社能舞台は幕末の文久元年(1861)に、第13代篠山藩主青山忠良(ただなが)の寄進により建立されました。忠良は、能舞台が建立される以前から本格的な能会を催すほどの能愛好家でした。忠良は江戸で4年間、老中の要職を務めた後、江戸城本丸の能舞台を参考にして能舞台を建てたとされ、建立当時、箱根より西では最も立派な能舞台との評判だったと言われています。この舞台の特徴として舞台の床下に大甕が7つ据えられていることが挙げられます。
明治になると春日神社能舞台での能会はほとんど催されなくなり、やがて舞台が本来の形で使われることはなくなりました。そんな中、再び春日神社での能会を復活させようと、地元有志の方々が尽力され、昭和48年(1973)に第1回の篠山春日能が開催されました。それから一度の休止はあったものの、ほぼ毎年開催され、今年で40回を数えるまでになりました。その他にも毎年元旦に「元朝能」として翁が奉納されており、現在は年に二度、春日神社能舞台で能会が開催されています。
第41回 篠山春日能
日時:2014(平成26)年4月12日(土曜日) 開場10時 開演13時
会場:春日神社能舞台 (⇒地図) ※全て自由席となっております。 ※荒天の場合は会場をたんば田園交響ホールに変更します。(当日の午前9時に決定)
演目・出演: 能 「西行桜(さいぎょうざくら)」 梅若 万三郎 狂言「清水(しみず)」 茂山 宗彦 能 「葵上(あおいのうえ)」 大槻 文藏
入場料:前売り一般 4,000円(当日4,500円) 前売り中高生 2,000円(当日同額)
篠山こども狂言春舞台
篠山市内在住の子どもたちによる、「篠山こども狂言春舞台」を開催します。国重要文化財である春日神社能舞台では3年に1度の開催となります。子どもたちがかわいらしく、おかしく演じる姿をぜひご覧ください。
日時:2014(平成26)年4月13日(日曜日) 開場12時 開演13時
⇒地図) 雨天決行
会場:春日神社能舞台 (演目: 狂言「附子(ぶす)」、「茶壷(ちゃつぼ)」他
入場料:無料
お問い合わせ:篠山市教育委員会社会教育・文化財課(電話079-552-5792※平日の8:30~17:15)
詳しくはこちらのページをごらんください。http://www.city.sasayama.hyogo.jp/pc/group/shakaikyoiku/event/41.html