「SLOW MOVEMENT」は年齢、性別、国籍、障害の有無などを越えて集結した人々が、街中でパフォーマンスを繰り広げることで<多様性と調和>のメッセージを広めていくプロジェクトです。サーカスやダンスなどの身体表現を取り入れ、様々な分野のクリエイターと市民がワークショップを重ねながらあらゆる人が共に楽しむ事ができる参加型パフォーマンスをつくりあげる活動です。今回、2月6,7日の二日間、象の鼻テラス/パークにおいて、新たに一般公募で選ばれた18名の市民パフォーマーによる参加型パフォーマンスを発表します。
東京公演、豊洲公演を経て進化し続けるパフォーマンス。この機会に是非ご覧下さい。
国際交流基金 障害×パフォーミングアーツ特集2016
SLOW MOVEMENT ‒The Eternal Symphony 1st mov.- in Yokohama
会期:2016 年 2 月 6 日(土)15:00-15:30 、7 日(日)14:00-14:30/16:00-16:30
会場:象の鼻テラス
※観覧無料
総合演出:栗栖良依(SLOW LABEL)
参加アーティスト:池田美都、井上唯、金井ケイスケ、さをり工房ゆう、武田久美子、坂東美佳、西岡弘治、藤原一毅、三角みづ紀、望月茂徳(立命館大学)、森田かずよ、ルフトツーク
■作品概要
詩人・三角みづ紀が本プロジェクトのために書き下ろした一編の詩「The Eternal Symphony」を、サーカスアーティスト・金井ケイスケを中心に、一般公募で選ばれた年齢、性別、職業、障害の有無を越えた多様なパフォーマー18名がワークショップを重ねて参加型のパフォーマンス作品に仕上げます。
見る見られるの境界を超えて、人の動きや気配が共鳴し自然の光と音が紡がれる。楽譜の迷宮に迷い込んだような身体と五感を使って楽しむ交響曲。
人間の身体と先端技術の融合によって描かれるオーガニックな世界が、東京 2020 オリンピック・パラリンピック以降の人と生命と世界のあり方を人々に問う作品です。
■プロジェクトの特徴
その1.市民がさまざまな形で参加できる仕組み
パフォーミングアーツの特徴である総合芸術という点に注目し、身体を動かしたり、人前で表現したりすることが好きな人はパフォーマーとして、手仕事を通して表現したい人は衣装や装置の作り手として、運営に参加したい人は運営補助スタッフとして等、さまざまな入り口を用意し、障害のある人とない人の出会いと活動のきっかけを生み出します。
その2.〈身体×技術〉で日本独自の表現を生み出す
パフォーマンスを構成する様々な演出効果に日本が誇る先端技術を応用。障害のあるパフォーマーの〈身体〉や〈感覚〉を拡張する技術や素材、道具などを開発し、日本発、世界初の表現を目指します。2020 年に向け、言語や文化、障害の有無などから生じる差異を超えたところにある共感点を探り、全ての人が同時に楽しめるパフォーマンスを追求していく発展進行型プロジェクトです。
その3.旅をしながら進化するプロジェクト
開発に携わったクリエイターと技術や道具を持って、世界各地を巡ります。その土地のクリエイターや市民と交流し、その土地ならではの素材などを用いながら、作品を進化させていきます。言語や文化の違いを超えた先にある共感ポイントを見出し、2020 年までに大きなムーブメントに育てていきます。
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◇SLOW LABEL(スローレーベル)とは?
アーティストやデザイナーと企業や福祉施設、地域住民などを繋げてそれぞれの特色を活かした新しい「モノづくり」「コトづくり」に取り組んでいます。プロダクト開発から始まり、2014 年には障害者と多様な分野のプロフェッショナルによる現代アートの国際展「ヨコハマ・パラトリエンナーレ2014」を開催。障害を1つの可能性としてとらえ、誰もがその活動にアクセスできるプロジェクトを通し、多様な人々の出会いと協働の機会を創出します。
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