高岡市
- 「クラフト市場街」
高岡の歴史ある町並みを舞台に、「観る」「買う」「体験する」「食べる」、さまざまなプログラムを楽しめる。工芸都市高岡の秋を代表するイベントの1つ。
高岡市は、富山県北西部に位置し、人口約170,000人を数える富山県第2の都市です。約400年前に、加賀前田家2代当主・前田利長が築いた高岡城の城下町として生まれ、その後、高岡銅器、高岡漆器、越中福岡の菅笠などの伝統産業と、アルミ・化学・パルプなどの近代産業がともにさかんな、日本海沿岸を代表するものづくりのまちとして発展してきました。近年は、デザイン性の高い新しいクラフト商品が注目を浴びています。
奈良時代には大伴家持が国守として赴任し、多くの歌を詠んだ高岡。高岡城跡、国宝・瑞龍寺、山町筋や金屋町の伝統的な町並みなど、歴史的・文化的資産が数多く残されています。高岡御車山祭、伏木曳山祭(けんか山)、福岡つくりもんまつり、御印祭などの祭礼にも、昔も今も変わらぬ人々の心意気が受け継がれています。
主な創造都市(農村)の取組紹介
文化創造都市高岡の推進
高岡市では、平成26年度、今後10年間の基本的な方針を提示することを目的として、「文化創造都市高岡推進ビジョン」を策定しました。このビジョンにおいて、高岡における文化力を「コト」「モノ」「ヒト」の3つの概念から整理し、「Art&Craft City高岡」を目指すことを定めています。
・高岡の持つ「コト」=多様な文化の存在「文化多様性」=Art
・高岡の持つ「モノ」=「ものづくりのまちとしての歴史・伝統」=Craft
・高岡の持つ「ヒト」=「創造的な市民をはぐくむ豊かな風土」=City
3つの文化力が相互作用を発揮し、市民が高岡のすばらしさを享受でき、行きたい・住みたいまちとして選ばれるまちとなるために、「知る」「創る」「つなげる」「伝える」の4つの戦略に基づいた取り組みを進めています。
高岡の暮らしの根底に流れる歴史や文化を知り、市民一人ひとりがより創造的に、これからのまちの活力を生み出していくために、高岡市では高岡の文化力を活かし、「文化創造都市高岡」を推進していきます。
文化創造都市に向けた特色ある取り組み
ものづくりのまちという歴史・伝統を次世代に引き継ぐ取り組みとともに、デザイン力を活かしたクリエイティブな産業の創出に力を入れ、産学官の連携により戦略的に情報発信を行っています。
また、市内には富山大学芸術文化学部が立地しており、文化・芸術に関する研究及び新たな創造活動の拠点として、地域と連携したさまざまな取り組みを行っています。
・文化創造都市高岡推進事業
・ものづくり・デザイン科(小・中・特別支援学校における伝統産業を活かした必修科目)
・高岡市デザイン・工芸センターの運営
・高岡クラフト市場街
・ミラレ金屋町
創造的な市民による自律的なまちづくり
高岡市では、市民が主体となってさまざまな取り組みが進められています。
【ものづくりの伝統を地域産業の振興に結び付ける取り組み】
・高岡伝統産業青年会・工芸都市高岡クラフトコンペ/工芸都市高岡クラフト展
・越中福岡の菅笠製作技術保存会
・株式会社能作の産業観光
【歴史的な町並みや文化を守り伝え、地域活性化につなげる取り組み】
・日本遺産認定を受けた文化財を活用した地域の魅力発信・高岡御車山祭、伏木曳山祭、御印祭、獅子舞などの祭礼行事
・高岡市民文化創造事業団による取り組み(Ars nova─音楽の祭典─など)
・近世高岡の文化遺産を愛する会
・獅子魂
・山町ヴァレーの運営
【創造的な市民をつなぎ育てる取り組み】
・金屋町元気プロジェクト・高岡熱中寺子屋
・リノベーションスクール@高岡(高岡市中心市街地活性化協議会)
・まちっこプロジェクト
- 高岡市の伝統技術を活かしたクラフト
- 「ものづくり・デザイン科」
高岡市の歴史的、産業的、教育的特徴を活かした独自の必修教科